人間とは不完全なものだから
昨日、子供と一緒に「シン・エヴァンゲリオン劇場版」見てきました。
ネタばれするつもりはないけど、全編を通して感じてきたこと。
思うこと。完結記念に書いてみようかと思う。
うちの娘は私がカラオケで「残酷な天使なテーゼ」や「魂のルフラン」熱唱するから、その時に流れるアニメ映像でエヴァに興味を持ったようだ。私は勧めてない。
まずはアマプラでアニメを一通り見て、劇場版は何度か見ている。
漫画版は昔買い集めていたものの、どこかに売ったか引っ越しで持っていかなかったか(諸事情あり)よくわからないものの
先日、どうしても読み切りたい漫画があって漫画喫茶に行った時に子供は全巻読破していた。
子供と漫画喫茶や映画に行くってなんかいいよね(脱線)
現在13歳の娘は14歳のシンジ目線で見るので
「これだから大人は・・・」「理不尽過ぎる」と良く言っていたw
私がエヴァを最初に見た頃はさ、シンジやアスカの「認められたい」という承認欲求全開のもどかしさをすでに経験していて
それが上手くいかない思うようにいかない悔しい感情を知っていたから、
「わかるよ・・・わかる」ってな感じに感情移入してたんだよね。
なにしろその当時、最初の婚姻生活してたんだけど、その時の夫が
碇ゲンドウだったんだよ・・・
外では社交的で誰にでも優しく世話好きなのに
家ではほんとゲンドウ。
「お前は言われたことだけやっていればいい。」
「お前には失望した。」
的に自己肯定感叩きのめされていたところでさw
まあ私もドMだから耐えちゃってたのがいかんのだけども。
あの頃は若かった。ほんとに。
これは人によって違うの当たり前のことなんだけどね。
それでも同じものを見て違う視点で語らえることが面白いんだ。
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エヴァでは「人類補完計画」って言葉が出てきてさ、全世界巻き込んで大げさなことになってるけど
人間なんてみんな不完全でさ、狭いコミュニティで「補完」しあって生きてるよね。
エヴァの世界観って主要キャラクターもエヴァも不完全で「完全」を目指す物語だよね。
「完全」になどなりえないのに。「完全」を望めば望むほど遠のくような。
世間的に見て完全じゃなくっても自分のラインで満たされていればいいじゃん?
って思うけど、人間って欲張りだからもっともっとになってしまう。
そんな人間のあがく様子がね、親子・恋愛・人間関係にね。惹かれるんだよね。
人間ではないものと人間と。交錯しながらもがいている。
実に人間臭くていいなーと思う。
映画ネタバレは出来ないからかけない部分もあるけど。
(言いたいこといっぱいある~~~~~~w)
先日書いたこれに通じるものもあるなと思ったり。
私は割と特殊な経験が多くていろんな人を見たから
死んでもいないのに走馬灯のように「これはあの人の叫びに似ている」やら「自分の抱えていた思いと同じだ」
なんて思いながらずっとエヴァを楽しんでこれた気がする。
人間は不完全。完全になりたいともがくもの。
あなたの暴走を止めてくれるのは身近にいる貴方を思う人。
子供を守るため母は強い。
何かを守るため人は強くなる。
膝を抱えて泣いていたって何も動くことはない。
シンプルだけど、そんなことをエヴァで再確認した。
私は子供という家族と共に補完し合って生きていく。
「どうすればいいんだよぉおおおお!!!」
ともがいていた過去の自分はここに葬ります。