葬ろう部

いろんなことを書き記し葬っていくブログ

元夫からLINEが来た話

先日のこと。元夫からLINEが来ました。
youtubeのアドレスが貼ってあるだけで本文なく。
なんなの?youtuberにでもなったの?スパム?
と不審に思いながら開くと

それはある動画だった。詳細は伏せるが
私が見たら反応するまあまあマニアックなもの。

「何これ?」

いちおうそっけない返事を返すと
嬉々としてそれについて語ってきた。
まあその辺りの話は私も嫌いじゃない。
既読はしてもしばらく放置して、時間が空いてから返信してと
ポツポツと淡々としたラリーのあと最後はスタンプ何個かで終わりとなった。

喜んですぐに返すような情熱はもうそこにはない。

 

きっとこれを読んでいる人は思うだろう。

なんで元夫とまだ連絡とってるの?
未練があるんじゃないの?
元さやに戻りたいんじゃないの。などなど。

これについて少し話をしていこうかと思う。

あまり理解はされないかもしれない。

でもまあそれでいい。

 

いろんな修羅場ののち離婚した私達夫婦。
離婚するまでの3か月は本当に苦しくてご飯も食べられなかったけど、
離婚届を出した瞬間、憑き物が落ちたかのようにスッキリした。
長年巻かれていた鎖から解放されたような心地だった。

私は能天気さだけはピカイチなので、恨むとか憎むとかもなく
「もう終わったこと」として前に進んだ。

私達夫婦には子供はいなかったけど、犬を数匹飼っていて
その中の2匹を私が引取、一緒に暮らすことにした。
離婚しても携帯番号は変えてなかったので、

今の夫と出会う前は犬のこととかでたまーに連絡はとったりしていた。

 

そして私が再婚し、それを機に疎遠になった。
それから間があり数年前に元夫からLINEで連絡が来た。

「裁判の証言をしてほしいと」

婚姻時、元夫は自営業だったのだけど、仕事がらみの裁判に巻き込まれ
当時一緒に暮らしていた私の証言もある程度有効だと弁護士に言われたと。

はっきりいって面倒くさい。と思った。

今の平穏な生活を乱されたくもないし、断ろうかと思った。

慰謝料もロクに払わなかったくせにお願い事か。とも思った。

(ちょっと根に持ってるw)

で、結局「出廷はしない」「書面のみ」という条件で受けることに。

のちに弁護士さんから連絡があり、うちに書面が届き記入して返送して終わり。

その後は裁判経過の話を少ししたくらいでまた疎遠となった。

ちなみにこの裁判の件で元夫とやり取りすることは、今の主人にも話はした。

何もやましいことはないから、後で変に疑わられたくなかったので。

 

元夫との結婚生活は支配に近いものがあった。

10歳年上でバツイチ。私のことは子供扱いで

「お前は黙って俺のいうことを聞けばいい」

「自分の意思を持つな」

「お前の小さなプライドなんてなんの役にも立たない」

などと言われ続けただでさえ低い自尊心ズタズタになった。

どこかに出かけることも服装(ノースリーブとか肌の出た服は禁止)も制限され、

一時期は仕事も元夫の知り合いの所で監視下に置かれた。

束縛が強くて籠の中の鳥のような生活。

私は一度も浮気しようと思ったことはないけれど、信用されていなかったのか。

反抗したこともあったけど、それで何度か喧嘩になり殴られるうちに

もう考えることや抗うことをやめてしまった。

マインドコントロールに近かったと思う。

でもそれに甘んじてしまったのは自分なので元夫だけを悪者にするつもりはない。

 

もちろん楽しい時期もあった。

元夫とは出会った瞬間

「あ、この人と結婚するな」と予感がした。

松田聖子風に言うならビビビと来た。

特別格好がいいとかではなく、全くオシャレでもないのに不思議なものである。

 

いろんなことがあり過ぎた10年。

友達には「普通なら即離婚案件何回乗り越えてるの?」と呆れ気味に言われたこともある。

友達にも話せなかったこともあるのにw

 

そんなこんなの結婚生活を終えて、

自由に羽ばたけるようになったんだから

今さら戻るわけがない。

そして私にはその時には望んでも得ることが出来なかった子供がいて、今の夫がいるのだから。

 

何かの折に元夫も再婚の機会があったけど直前にダメになったと聞いた時、

「結婚向いてないから再婚やめた方がいいよ。相手が可哀想だから」と

笑いながら実感こもったレビューをしたら

「自分でもそう思う」って苦笑してたw

私に出来る復讐はこんな皮肉を言うことくらいだ。

 

元夫のことは今は好きでも嫌いでもない。

もし元夫に何かあっても、余命3ヶ月だと聞いても

私は「ふーん」で終ると思う。

そのくらいに心動かない。ピクリともしない。

ニュートラルな状態。

 

多分向こうも戻りたいとは思っていないと思う。

子供のように思っていた犬たちは順番に歳をとり、もう1匹も残っていない。

それだけの年月が経った。

今後もしまたLINEが来ても雑に扱うだろう。

もう嫌われようが怒ろうがどうでもいいから。

気が向いたら返信くらいはしてやろう。

私は余裕のある大人の女だから。

 

あの頃の未熟だった自分を

ここに葬ります。